おうちでもできる感覚遊び|療育で人気の感覚グッズと選び方

そもそも「感覚遊び」ってなに?

「感覚遊び」とは、見る・聞く・触る・動くといった体の感覚をたっぷり使って楽しむ遊びのことです。ぷにぷにした感触を確かめたり、砂や水の手ざわりを味わったり、ブランコで揺れる心地よさを感じたり。子どもはこうした遊びを通して、まわりの世界を「体で」理解していきます。

わたしたちの体には、よく知られる五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)に加えて、体の傾きを感じる「前庭覚(ぜんていかく)」や、手足の位置や力の入れ具合を感じる「固有覚(こゆうかく)」という感覚もあります。少しむずかしい言葉ですが、要は「体のバランス感覚」と「力加減の感覚」のこと。感覚遊びは、この普段あまり意識しない感覚も含めて、心地よく育てていく遊びなのです。

児童発達支援エミエル(東海市名和町)でも、感覚遊びは療育の大切な柱のひとつ。今日は現場で人気の道具と、その選び方・おうちでの使い方をご紹介します。

感覚遊びをすると、どんないいことがある?

感覚遊びには「正解」や「上手・下手」がありません。だからこそ、お子さまが安心して夢中になれるのが大きな魅力です。たっぷり感覚を満たすことで気持ちが落ち着きやすくなったり、「自分でやってみたい」という意欲が育ったりします。

また、指先を使う遊びは手先の器用さ(微細運動)につながり、全身を使う遊びは体の使い方やバランス感覚を育てます。お友だちと同じ道具で遊ぶ中で「かして」「どうぞ」といったやりとりが自然に生まれるのも、集団療育ならではの効果です。

療育で人気の感覚グッズ5選

現場でよく使われ、ご家庭にも取り入れやすい道具を選び方のポイントとあわせて紹介します。

1. センサリーボール(いぼいぼボール) やわらかい突起のついたボール。にぎる・転がす・体にころころ当てるなど、触覚と力加減をやさしく刺激します。まずは手のひらサイズの、口に入らない大きさを選ぶと安心です。

2. スクイーズ・こねこね素材 小麦粉ねんどやシリコン製のこねものは、指先の力をコントロールする練習にぴったり。誤飲が心配な小さなお子さまには、食べても比較的安全な素材を選ぶと安心です。

3. バランスストーン・トランポリン 飛び石のように並べて渡ったり、跳ねたりする道具は、前庭覚と固有覚をたっぷり使えます。滑り止めがついているか、着地する床がやわらかいかを必ず確認しましょう。

4. 音の出るおもちゃ・楽器 マラカスや太鼓など、振ると音が返ってくるおもちゃは「自分の動きが世界に働きかける」実感につながります。音量が大きすぎず、耳が敏感なお子さまでも楽しめるものがおすすめです。

5. 光る・見て楽しむグッズ ゆっくり動くリキッドタイマーやライトは、視覚をやさしく刺激し、気持ちの切りかえ(クールダウン)にも役立ちます。

おうちにあるもので、手作りもできます

特別な道具をそろえなくても、感覚遊びはすぐに始められます。ジッパー付きの袋に洗濯のりと少しの水、ビーズを入れて口をしっかりテープでとめれば、ぷにぷに「センサリーバッグ」の完成。ペットボトルにビーズや水を入れれば、振って楽しむ手作りマラカスになります。米や乾燥豆を容器に入れた「感覚ボックス」も定番です。

手作りするときは、必ず大人が近くで見守り、小さな部品の誤飲やアレルギーに注意してください。「どんな感触が好きかな?」とお子さまの反応を見ながら、お気に入りを一緒に探していくのが何よりのポイントです。

選ぶときの3つのポイント

道具選びで迷ったら、次の3点を意識してみてください。ひとつめは安全性。年齢に合ったサイズか、誤飲や角のとがりがないかを確認します。ふたつめはお子さまの「好き」に合っているか。感覚には得意・苦手の個人差があり、同じ道具でも夢中になる子と苦手な子がいます。無理に慣れさせようとせず、好きな感覚から広げましょう。みっつめはシンプルであること。機能が多すぎるおもちゃより、遊び方を自由に工夫できるシンプルな道具のほうが、長く楽しめることが多いものです。

なお、特定の感触を極端に嫌がる・逆に強い刺激ばかりを求めるなど、感覚の反応が気になる場合は、その子なりの感じ方のクセかもしれません。気になるときは、かかりつけ医や専門機関、身近な児童発達支援の窓口に相談してみてください。

エミエルで、実際の感覚遊びを見てみませんか?

「うちの子にはどんな道具が合うんだろう?」——文字や写真だけでは、なかなかイメージがわかないものです。児童発達支援エミエル(東海市名和町)では、0〜6歳のお子さまを対象に、一人ひとりの「好き」に合わせた感覚遊びを個別・集団の療育に取り入れています。送迎あり・土曜日の利用も可能です。

見学や体験では、実際に使っている道具に触れていただけます。「まだ迷っている段階で…」という方も大歓迎です。感覚遊びやお子さまの発達について気になることがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。お子さまの発達や感覚の特性について心配がある場合は、かかりつけ医や専門機関にご相談ください。

見学・ご相談はお気軽にどうぞ